アンチエイジングだけじゃない!話題のプラセンタの5つの効果

近年、その効果が注目されているプラセンタ。その利用方法は医薬品として利用される場合もあれば美容用品として利用される場合もあります。プラセンタを利用している人は一体どのような効果を求めて利用しているのでしょうか?その効果をまとめてみました。

シミの発生を抑える、美白効果

歳を重ねるごとに悩む人が増えてくるもの、それがシミです。近年は特に美白ブームで、日焼け対策などに気を使う女性が増えています。しかし、どんなに気をつけていてもシミというのは出てきてしまいます。いったんできてしまうと消えることがないと思われているシミですが、プラセンタはこのシミに効果があるといわれています。

シミの発生に関連して、メラニンという言葉はよく知られていると思います。このメラニンという色素が変色することがシミやそばかすにつながります。メラニンはチロシンというアミノ酸に、チロシナーゼという酵素が反応してできます。プラセンタにはこの反応を阻害する働きがあるといわれているのです。プラセンタを取り入れることでシミの改善、美白効果が期待されます。

肌荒れ、皮膚疾患などの治療、美肌効果

プラセンタは様々な方法で取り入れることができますが、中にはプラセンタ入りの化粧品や軟膏(なんこう)などがあります。プラセンタを直接肌に塗ることで、肌の保湿に効果があります。プラセンタを塗ることで角化症、湿疹などの改善も認められています。また、手術痕や火傷の治療としても有効であることが分かっています。

また、プラセンタには化粧水などにもよく使われているヒアルロン酸が多く含まれています。ヒアルロン酸の効果でお肌に水分を保たせ、豊富に含まれるアミノ酸によって、コラーゲンの生成も助けます。プラセンタを摂取することでハリのある美しい肌になると期待されています。

更年期障害の改善

女性は40代、50代になると閉経に向かって徐々に身体に不調をきたす人がでてきます。これを更年期障害といいます。これは閉経することによって、今まで分泌されていた女性ホルモンエストロゲンが急激に減少することが原因です。自律神経の調節ができなくなりのぼせやほてりを感じ、精神的にも不安定になりイライラを感じることがあります。症状が重くなってくると骨や筋肉にも影響が出て、痛みなどを感じることもあります。

このような更年期障害に対してプラセンタが使われます。プラセンタには女性ホルモンの分泌をする卵巣の働きを助けて、エストロゲンの分泌を促す効果があるといわれます。血行促進作用もあり、更年期障害の症状を緩和させます。プラセンタに直接ホルモンが含まれているわけではなく、あくまでも卵巣の働きを助けるだけなので、危険なものではありません。

月経不順の改善

月経は、女性が子供を産むためになくてはならないものです。しかし、人によっては月経が不規則になったり止まってしまったりします。原因はさまざまですが、多くはホルモンのバランスの乱れがみられます。その治療には低用量ピルなどが用いられることが一般的ですが、吐き気、頭痛、倦怠感、体重増加など、副作用が出てしまいます。

プラセンタにはそういった副作用はありません。卵巣に働きかけホルモンの分泌を助けるので、月経異常を改善していくことが期待されます。

男性だけでなく女性にもある育毛効果

歳をとるごとに男性はもちろん、女性にも薄毛の悩みが出てきます。プラセンタには新陳代謝を促す効果があり、豊富なアミノ酸、ミネラル、ビタミン類が含まれています。これらが作用することによって育毛効果があるといわれています。

アレルギー反応を抑える

アレルギー反応にはさまざまなものがあります。年々患者数が増えている花粉症から始まり、アトピー性皮膚疾患、食物アレルギー、薬剤アレルギーなど、一口にアレルギーといってもアレルギー症状は人によって反応するものが違います。

これらのアレルギー症状が出るのは、本当は害のないものなのに、身体が異物だと認識して過度に攻撃してしまうからです。アレルギー反応は、過剰に分泌されるヒスタミンという物質が原因ですが、ヒスタミンの過剰分泌を抑える働きがプラセンタにはあります。また抗炎症作用もあるので、アレルギー症状を緩和させる働きがあるといわれています。

アレルギーに対する薬などはいろいろありますが、薬にはやはり眠気などの副作用というものがあります。しかし、プラセンタには副作用などは見られないので安心して取り入れることができます。

まとめ

ここまであげられた効果を見ていくと、プラセンタは身体の老化や衰えに対する効果が大きいことが分かります。言ってみれば若返りの特効薬のようなものですね。素晴らしい効果を期待できるものですが、プラセンタを取り入れるときには注意も必要です。

今現在副作用などはなく危険なものではないとされていますが、100%安全であるという確証がないため、プラセンタを直接身体に注射した場合は輸血ができなくなります。まずは皮膚に塗ったりサプリメントなどで摂取したりすることから考えてみましょう。身体に不調があって悩んでいる人は、プラセンタでそれが改善できるかもしれませんね。

日本化粧品技術者会誌「炎症に対するプラセンタエキスの効果」(外部サイト)

Iyakuhin Johogaku「健康食品・サプリメントによる健康被害の現状と患者背景の特徴」(外部サイト)

馬プラセンタと豚プラセンタの違いと品質について

プラセンタと一口に言っても種類があり、原材料が違っていることを知っていましたか?現在日本で流通しているのは主に馬と豚の胎盤(たいばん)由来のものです。ちなみに海外で作られているものでは羊のプラセンタもありますし、医薬品としてはヒト由来のプラセンタもあります。

ここでは美容用品として利用されている馬プラセンタと豚プラセンタの違いについてまとめてみました。

成分の違い

馬プラセンタと豚プラセンタで重要な違いといえば、まずその成分にあります。そもそもプラセンタが美容にいい理由は、プラセンタに含まれる栄養素にあります。アミノ酸は身体を構成する重要な栄養素で、中でも人間が体内で合成できず、食物などから摂取しなければならない重要なアミノ酸を必須アミノ酸といいます。プラセンタにはそれらのアミノ酸が豊富に含まれています。

このアミノ酸ですが、豚プラセンタより馬プラセンタの方がはるかに濃く、多く含有されているのです。また、馬プラセンタには豚プラセンタには含まれていない成分も含まれています。そのため成分のみで比較し、より美容効果を求めるのであれば馬プラセンタを選択する方が良いことが分かります。

価格

価格については、豚プラセンタの方が安価で手に入れやすいです。豚は1度の出産で数匹子供を産むため胎盤も大きく、年に2回出産をするため大量に胎盤を集めることができます。一方馬プラセンタは1年に1回、1頭のみ出産するため、豚に比べて胎盤も小さく少量しか集めることができません。

事実、今日本でプラセンタとして流通しているのはほとんどが豚プラセンタです。豚プラセンタに比べて馬プラセンタはかなり高価なものです。品質では馬プラセンタが上回っているので当然といえば当然ですが、価格が高いとなるとなかなか手が出せないものでもありますね。

安全性

美容にいいとは分かっていても、身体に入れるものなので気になるのはその安全性です。結論から言えば、安全性で比較する場合、馬プラセンタの方が上です。

豚は、集団で飼育されているという飼育環境から病気にかかりやすく、病気を予防するためにワクチンなどの薬剤を使用せざるを得ません。胎盤からプラセンタを抽出する際に、薬剤などの不純物は綺麗に除去されていますが、その安全性はまだ確立されていません。

一方、馬は血統登録、飼育管理がきちんとされているので、1頭1頭が追跡可能です。また元々の固体の特徴として病気にかかりにくいという特徴があります。そのため、抽出したプラセンタエキスの安全性も高いのです。

ここまでだと豚プラセンタは利用したくないと思われるかもしれませんが、豚にもSPF豚といって、管理が徹底されている豚がいます。このSPF豚の胎盤が使われているプラセンタであれば安全性が高いです。より安全を求めるのであれば、豚プラセンタを購入する際にSPF豚であるかどうかを確認するようにしましょう。ただし、SPF豚のプラセンタは通常の豚プラセンタよりも高価なものになるので、その点は注意が必要です。

まとめ

品質の高さからも安全性の高さからも、馬プラセンタが豚プラセンタに比べて優れているということが分かりますが、その質の良さから高級品となってしまっています。より良い効果を求めるのであれば馬プラセンタを、安価に試してみたいのであれば豚プラセンタといったように、状況によって使い分けるようにするといいかもしれませんね。

清水整形外科医院「関節内注射時の留意点」(外部サイト)

医薬食品局血液対策課「ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用者の献血制限について」(外部サイト)

プラセンタの成長因子(GF)は何がすごい?

プラセンタとは、ヒトや豚、馬の胎盤(たいばん)から抽出されたエキスのことを言います。胎盤には良質なアミノ酸、脂質、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれており、さまざまな効果が期待されてプラセンタエキスは医薬品、美容用品として近年利用されています。

しかし、世の中にはたくさんの栄養サプリメントや薬などがあります。そんな中でなぜプラセンタはこんなにも注目されるのでしょうか。それは、プラセンタエキスに含まれる成長因子(グロースファクター/GF)というものがあるからです。

成長因子とは?

人間は、細胞分裂を繰り返し、日々新しい細胞が生まれてその身体を作り変えていきます。その働きに関係するのが「ヒト成長ホルモン」というホルモンです。このホルモンは20代を境に減少していき、それによって身体の各器官が衰えていきます。これが老化です。つまり、肌にしわができたり内臓の機能が低下してきたりするのも、ヒト成長ホルモンが低下することによって起こるのです。

この人成長ホルモンの分泌を促しているのが成長因子です。成長因子にはさまざまな種類があって、それぞれ役割が少しずつ違います。プラセンタエキスに含まれる成長因子とはどのようなものなのでしょうか。

上皮細胞増殖因子(EGF)

上皮とは皮膚の一番表面の部分、表皮のことをいいます。上皮細胞が新陳代謝を繰り返すことで、皮膚表面の状態を保ちます。しかし、加齢によってその機能は低下し、くすみやシミ、吹き出物などの肌トラブルが改善できなくなってきます。EGFが活性化されると、肌に出てきたシミなどの色素沈着、くすみの改善が期待されます。

繊維芽細胞増殖因子(FGF)

FGFはお肌のハリを取り戻し、しわやたるみなどを改善させる効果があります。FGFは、肌の内側の真皮にある繊維芽細胞を増殖、活性化させてくれます。肌の構造体であるコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンは繊維芽細胞で作られています。この細胞を活性化させることで、老化によって減少していたコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンを増やすことができ、若々しい肌に導くことができます。

神経細胞増殖因子(NGF)

ヒトの身体には全身に神経が張り巡らされています。特に脳や脊髄(せきずい)は中枢神経と呼ばれ、大事な神経がたくさん入っています。体中の神経は、神経細胞と呼ばれる細胞からできています。神経細胞が衰えると、神経伝達がうまくいかなくなり自律神経が乱れます。自律神経が乱れると情緒が不安定になって感情のコントロールができなくなります。そのため更年期に入るとイライラしてしまったりするのです。

NGFが増えることによって神経伝達を円滑にして、精神の安定を図ることができます。特に更年期障害からくるイライラなどの精神的な症状にも効果的です。

肝細胞増殖因子(HGF)

肝臓には代謝をつかさどる働きがあります。特に身体の異物を分解する解毒作用は最も大切な働きです。お酒を飲んだ時もアルコールを分解してくれるのは肝臓です。肝臓が傷ついたり弱ったりして機能が低下すると、身体の代謝機能が落ちます。HGFはその肝臓を修復する働きがあります。それにより新陳代謝がよくなり、身体の傷ついた箇所を修復する力が上がります。

コロニー形成刺激因子(CSF)、インターロイキン(IL)

CSFは血液中の白血球(マクロファージなど)を増やす働きがあります。血液検査などでWBC(白血球)が高いと炎症反応があることを示しています。これは、身体に細菌などの異物が入った時に白血球が異物と戦っているからです。つまり、血液中の白血球を増やすことで身体の抵抗力、免疫力を挙げることができるのです。

ILとは、マクロファージなどの白血球が分泌するサイトカインと呼ばれるもので、白血球が分泌する情報伝達物質の一種です。ILが分泌されることによって免疫はさらに上がります。

インスリン様成長因子(IGF)

一般的にインスリンは糖を分解して血糖値をあげるホルモンとして知られていますが、IGFはインスリンと似ているようで作用は違います。IGFは細胞分裂や細胞の成長に関係するものです。人の身体は加齢とともに細胞分裂、成長の機能は衰えていきます。

これはIGFの分泌が減少していることともいえます。IGFを補うことで細胞分裂を増やして身体の機能回復、修復をすることが期待されます。

プラセンタは若返りの薬かも??

プラセンタにはここまで紹介した成長因子(GF1)がすべて含まれています。見ていくと分かるように、すべて身体の機能を修復させたり、機能を回復・改善させたりする働きがあります。そのため、美容用品としてはもちろん、医薬品としても近年注目され利用されています。

直接体内に注射する方法もあれば、サプリメントやプラセンタ入りのドリンクなどで手軽に摂取する方法もあります。成長因子の働きに期待してプラセンタを生活に取り入れると、身体の悩みが改善されるかもしれませんね。

日本胎盤医療研究会「プラセンタ療法の誤った情報に対して、 その誤解を解く」(外部サイト)

皮膚「Placenta liquid含有軟膏による2-3皮膚疾患の治験」(外部サイト)

プラセンタの抽出方法まとめ

アンチエイジングなど、特に女性にとってはうれしい効果が期待されるプラセンタ。プラセンタは動物や人間の胎盤(胎盤)を原材料としています。市販されているプラセンタとは、胎盤そのものではなくて、胎盤からプラセンタエキスを抽出したものです。

抽出方法にはさまざまな方法があります。抽出方法によっては、大切な栄養素などを破壊してしまい、せっかくの効果が得られなくなってしまうこともあります。より良い抽出方法を選んだ場合は製品の価格があがります。それではその抽出方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

分子分画法

分子分画法とは、特殊なフィルターを使って必要な成分を取り出す方法です。胎盤(たいばん)に含まれ成分は、それぞれ分子量が違います。分子量とは簡単に言うと物質の大きさのことです。この分子量の違いを使って成分ごとに分けることができます。こうして抽出するのが分子分画法です。

この抽出方法は、加熱などの温度変化もないため成分が壊れてしまったり、変性してしまったりすることがありません。必要な成分を高濃度で抽出できるため、抽出されたプラセンタエキスとしては質の高いものになります。

凍結融解法

凍結融解法とは、物質を急速冷凍しその後解凍することで細胞膜を破壊し、成分を抽出する方法です。冷凍した肉や魚を解凍した時にドリップが出ることを想像してもらえれば分かりやすいと思います。方法も簡単でコストもかからないのですが、細胞膜を傷つけて成分を取り出していることから、大事な成分が失われてしまうことがデメリットです。

せっかく身体に良い成分がたくさん含まれていても、抽出方法で壊れてしまっては意味がありません。ということで、最近はあまり用いられていない手法のようです。

凍結酵素抽出法

凍結融解法では、細胞が破壊されて成分が失われていました。凍結融解法に酵素の力を加えることでそのストレスを軽減させ、品質の良いプラセンタエキスを抽出することができます。しかし、凍結融解法にくらべてコストがかかることがデメリットです。

加水分解法

加水分解法は原材料である胎盤を酸で溶かして抽出する方法です。この方法では強い酸を使うため、細胞膜を破壊してしまい、大切な成分も失われてしまいます。これではせっかくプラセンタを摂取しても意味がありません。

酵素分解法

酵素分解法は、胎盤にある不必要な部分を酵素で分解してしまい、必要な部分のみ取り出すといった方法です。唾液が糖質のみしか分解できないように、胃酸がたんぱく質しか分解できないように、酵素というのは分解できる物質が決まっています。そのため、プラセンタ液になる成分以外のものを分解することができるような酵素を入れることで、プラセンタエキスを抽出することができます。

成分を守り、必要な成分のみを抽出するのにはとても有効な手段ですが、この抽出方法ではコストが上がるため、その分商品の価格が高くなってしまうことがデメリットです。

培養細胞法

細胞培養(ばいよう)法は現段階で最先端の技術です。胎盤の細胞を採取して培養し、人工的に増殖させます。そのため成長因子を多く含んでいます。特殊なフィルターを使って不純物を除去しているため、とても純度の高いプラセンタエキスを抽出することができます。現在はスイス・ドイツのみで行われている方法で、コストもかかるので必然的に製品の価格も上がります。

まとめ

同じプラセンタでも、抽出方法によって含まれる成分の質は全く違ったものになります。プラセンタを選ぶときには抽出法にも注目して購入するようにしましょう。より効果を求めるのであれば純度の高いプラセンタエキスを含んだものを利用するべきです。しかし、純度の高いものはやはり価格も高くなってしまいます。

プラセンタエキスの純度と、コストの面のバランスを見ながら自分に合ったプラセンタを利用できるといいですね。

Iyakuhin Johogaku「健康食品・サプリメントによる健康被害の現状と患者背景の特徴」(外部サイト)

日本化粧品技術者会誌「メラニン形成におよぼすプラセンタエキストラクトの影響」(外部サイト)

プラセンタの種類と原材料ごとの特徴

近年注目されているプラセンタ。実はプラセンタにもいろいろ種類があるということを知っていますか?プラセンタは、その原材料によって種類が分けられます。プラセンタは哺乳類の胎盤(たいばん)が原材料となっています。哺乳類はたくさんいますが、プラセンタの原料にされているのは、豚、馬、羊、ヒトの胎盤です。

それぞれの動物由来のプラセンタにはいったいどのような違いがあるのでしょうか。

豚プラセンタ

豚プラセンタの一番の特徴は、価格の安さにあります。豚は一回の出産で10頭前後の子供を出産するため、豚の胎盤は大きくなります。そして、集団飼育をして大量に手に入れることができるため、価格も安価で現在市場に出回っているプラセンタの中では原材料として最も利用されています。安価でプラセンタの効果が得られるのはとても魅力的ですね。

しかし、価格の安さに比例してデメリットもあります。狭いところで集団飼育をしているため、病気が発生した場合に感染のリスクが高くなります。そのため、ワクチンなどの薬剤の使用は避けられません。製品に加工するときにそれらの異物は除去されていますが、100%安全であると言い切ることはできません。

豚プラセンタでは不安だといっても、SPF豚という特別に管理された豚の胎盤が原料であれば、安全性は上がります。ただしこちらは通常の豚プラセンタよりも高価なものになります。豚プラセンタを利用する場合に不安があれば、SPF豚が原材料になっているものを選ぶようにしましょう。

馬プラセンタ

馬は、豚とは違い1回の出産で1頭しか出産しません。そのため豚に比べて胎盤が小さめです。また、馬は病気にかかりにくい上に徹底した管理のもとで飼育されているのでプラセンタとしての安全性も高いです。価格としては高くなりますが、プラセンタとしての質は最高です。また、その成分も優れています。

馬プラセンタに含まれるアミノ酸は、豚プラセンタよりもはるかに多く、豚プラセンタには含まれていないものも含まれています。プラセンタを利用するのであればぜひ馬プラセンタが原材料のものを使いたいですね。

羊プラセンタ

日本では豚プラセンタと馬プラセンタが主流で、羊プラセンタはほとんど流通していません。日本では狂牛病の問題があって以来、厚生労働省が牛、羊の胎盤は使用しないようにという通達を出しています。そのため現在では、ニュージーランドやスイスで生産しているものを輸入して使用するという形になります。

羊の胎盤は人間のものに近いので、拒絶反応が出にくく、また病気にもかかりにくいので、安全性にも問題なく利用できます。デメリットはやはり流通量の少なさだといえます。

ヒトプラセンタ

人間の胎盤から作られるヒトプラセンタは美容用品としては利用されず、医薬品として利用されます。厳重な検査のもとに使用されているので安全性はとても高く、更年期障害や自律神経失調症など様々な病気の症状に対して効果を期待されています。ただし、ヒトプラセンタは安全とはいえ、まだその安全性が完全に確立されているわけではありません。

そのため一度でもヒトプラセンタを摂取してしまうと献血ができなくなってしまいます。献血を考えている場合や、将来のことを考えるのであればヒトプラセンタの摂取はよく考えてからするようにしましょう。

その他のプラセンタ?

実は今まで紹介してきた哺乳類の胎盤が原材料のものの他に、植物プラセンタ、海洋性プラセンタと呼ばれるものがあります。

植物プラセンタとは、植物由来のプラセンタです。当然ですが、植物には胎盤はありません。そのかわり、胎座(たいざ)という植物の成長に必要な栄養素が詰まった場所があり、それを原材料にしています。植物プラセンタは安全で、美容効果もあるといわれていますが、動物由来のものとはやはり違うものなので、アンチエイジング効果などはあまり期待できません。

海洋性プラセンタは、鮭の卵巣膜つまり筋子の膜の部分から抽出されます。海洋性プラセンタにも動物プラセンタと同じく豊富な栄養素が詰まっています。さらに、動物プラセンタには含まれないエラスチンという美容成分も含まれています。さらに安全性も高いので安心して栄養できます。ただし、動物プラセンタと違い海洋性プラセンタには成長因子というアンチエイジングに有効な成分が含まれていません。美容効果はあるものの、やはり動物プラセンタとは違う物質です。

植物プラセンタも海洋性プラセンタも、どちらも美容効果が認められているものですが、やはり胎盤から作られている動物プラセンタとは効果に差が出ます。単に美容効果を期待して利用するのであればとてもいい美容成分が詰まっているのでいいのですが、動物プラセンタのようなアンチエイジング効果を期待するのであれば、あまりおすすめできません。やはり、命の源である胎盤から作られるプラセンタには特別な成分が備わっているのかもしれません。

日本胎盤臨床医学会「プラセンタは赤ちゃんからのプレゼント」(外部サイト)

日本化粧品技術者会誌「炎症に対するプラセンタエキスの効果」(外部サイト)

美容や健康に良いと話題のプラセンタ(胎盤)とは

胎盤というのは哺乳類が妊娠してお腹の中で子供を育てるのに必要不可欠なものです。身体の機能が未熟な胎児のために、酸素や栄養を与えたり、逆に胎児が処理できない老廃物などを受け取ったりするための器官です。

このように胎盤は、もともとお腹の中の胎児を育てるために必要なものですが、出産と同時に体外へ排出されます。自然界の動物はこの排出された胎盤を、出産を終えたときに母親が食べてしまいます。それは胎盤を食べることによって、出産で体力を消耗した母親の身体の回復を早めるためといわれています。また、胎盤を食べることによって母乳の出がよくなるといったような話もあります。日本の産婦人科でも、胎盤を食べさせてくれるようなところもあります。

これらのことから、胎盤が大昔から大きな作用をもたらしてきたことが分かります。胎盤のどんな成分が身体に良い効果をもたらしてくれるのでしょうか?

胎盤は栄養素の宝庫

胎盤は主にたんぱく質、つまり良質なアミノ酸で構成されています。その他脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。もともと身体を構成する物質なので、栄養素の塊といってもいいでしょう。また、胎児の成長をサポートするために、ホルモンや酵素、核酸なども含まれています。これらの成分を抽出したものが皆さんに知られている、商品としてのプラセンタです。

言うまでもなく、アミノ酸、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルは身体を構成する栄養素です。ホルモンは製造の過程で除去されます。酵素は、食べたものを消化する際の手助けになるものとして理解されている方が多いと思いますが、それらの消化酵素の他にも、筋肉や骨などの身体を作るために必要なものでもあり、代謝酵素と呼ばれます。プラセンタに含まれるのはこちらの代謝酵素です。

核酸という言葉は聞きなれないと思いますが、DNA(遺伝子情報)を作るための成分だといえば分かりやすいですよね。核酸には傷ついた遺伝子を修復したり新陳代謝を助けたりする働きがあります。

このように豊富な栄養素がプラセンタエキスに含まれています。プラセンタエキスは人間の胎盤から作られたものと、豚や馬の胎盤から作られたものの2種類に分けられます。人間の胎盤から作られたプラセンタは医薬品として、豚や馬の胎盤から作られたものは美容用品として利用されています。摂取方法は、プラセンタ液を直接血管に注入する方法と、皮膚に塗る方法、サプリメントを飲む経口摂取の3つの方法があります。

プラセンタは万能薬?

ここまででもプラセンタは身体にとって良い働きをすることが想像できますが、実際プラセンタはどのように利用されているのでしょうか。

プラセンタには豊富なアミノ酸等の栄養素、代謝酵素、核酸が含まれています。これらが作用することで身体の細胞を活性化させ、それぞれの組織の代謝を促します。それによって身体の機能が向上します。例えば、出産後の母乳分泌に悩むお母さんの乳汁分泌を促すために利用されたり、体の不調で悩む人に自律神経を整える目的で利用されたりします。これらはあくまでも医薬品として利用されます。

プラセンタの名前は、主に美容用品として聞くことが多いのではないでしょうか?美容用品としては、大きくいえばエイジングケアに効果を発揮します。シミ、しわ、肌荒れなどを抑え、お肌のキメを整える作用があるといわれています。華やかな世界で活躍する芸能人もこのような美容効果を求めて取り入れている人が多いです。サプリメントとして摂取する方法もあれば、美容液など化粧品に含まれており、気軽に試してみることができます。

まだまだ未知の物質、プラセンタ

ここまで良いことばかり紹介してきましたが、注意しなければならないことがあります。それは、プラセンタを注射などで直接摂取した場合です。サプリメントなどでの経口摂取は問題ないのですが、プラセンタを注射してしまうと献血ができなくなってしまいます。プラセンタはまだまだ研究段階のものです。今のところ健康被害があったなどという報告はされていませんが、その安全性はまだ確立されていません。そのため、プラセンタを直接体内に取り入れた人の血液は輸血に使うことができないのです。そのため、献血を考えている人はプラセンタ注射をしないように気をつけましょう。

また、食物アレルギーがある人がいるように、どんなものでも体質が合わないという人はいます。そのため、安全とされているプラセンタですが人によっては摂取すると副作用のようなものが出てしまう人もいるようです。自分の体質と相談して、プラセンタを摂取するようにしましょう。

しかしそうはいってもやはり女性なら誰でもアンチエイジングには興味はありますよね。誰もが悩むお肌の悩みが改善されるのではという期待もあります。まずはサプリメントなどから気軽にためしてみるのもいいかもしれませんね。

医薬食品局血液対策課「ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用者の献血制限について」(外部サイト)

日本胎盤臨床医学会「プラセンタは赤ちゃんからのプレゼント」(外部サイト)

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