美容や健康に良いと話題のプラセンタ(胎盤)とは

胎盤というのは哺乳類が妊娠してお腹の中で子供を育てるのに必要不可欠なものです。身体の機能が未熟な胎児のために、酸素や栄養を与えたり、逆に胎児が処理できない老廃物などを受け取ったりするための器官です。

このように胎盤は、もともとお腹の中の胎児を育てるために必要なものですが、出産と同時に体外へ排出されます。自然界の動物はこの排出された胎盤を、出産を終えたときに母親が食べてしまいます。それは胎盤を食べることによって、出産で体力を消耗した母親の身体の回復を早めるためといわれています。また、胎盤を食べることによって母乳の出がよくなるといったような話もあります。日本の産婦人科でも、胎盤を食べさせてくれるようなところもあります。

これらのことから、胎盤が大昔から大きな作用をもたらしてきたことが分かります。胎盤のどんな成分が身体に良い効果をもたらしてくれるのでしょうか?

胎盤は栄養素の宝庫

胎盤は主にたんぱく質、つまり良質なアミノ酸で構成されています。その他脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。もともと身体を構成する物質なので、栄養素の塊といってもいいでしょう。また、胎児の成長をサポートするために、ホルモンや酵素、核酸なども含まれています。これらの成分を抽出したものが皆さんに知られている、商品としてのプラセンタです。

言うまでもなく、アミノ酸、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルは身体を構成する栄養素です。ホルモンは製造の過程で除去されます。酵素は、食べたものを消化する際の手助けになるものとして理解されている方が多いと思いますが、それらの消化酵素の他にも、筋肉や骨などの身体を作るために必要なものでもあり、代謝酵素と呼ばれます。プラセンタに含まれるのはこちらの代謝酵素です。

核酸という言葉は聞きなれないと思いますが、DNA(遺伝子情報)を作るための成分だといえば分かりやすいですよね。核酸には傷ついた遺伝子を修復したり新陳代謝を助けたりする働きがあります。

このように豊富な栄養素がプラセンタエキスに含まれています。プラセンタエキスは人間の胎盤から作られたものと、豚や馬の胎盤から作られたものの2種類に分けられます。人間の胎盤から作られたプラセンタは医薬品として、豚や馬の胎盤から作られたものは美容用品として利用されています。摂取方法は、プラセンタ液を直接血管に注入する方法と、皮膚に塗る方法、サプリメントを飲む経口摂取の3つの方法があります。

プラセンタは万能薬?

ここまででもプラセンタは身体にとって良い働きをすることが想像できますが、実際プラセンタはどのように利用されているのでしょうか。

プラセンタには豊富なアミノ酸等の栄養素、代謝酵素、核酸が含まれています。これらが作用することで身体の細胞を活性化させ、それぞれの組織の代謝を促します。それによって身体の機能が向上します。例えば、出産後の母乳分泌に悩むお母さんの乳汁分泌を促すために利用されたり、体の不調で悩む人に自律神経を整える目的で利用されたりします。これらはあくまでも医薬品として利用されます。

プラセンタの名前は、主に美容用品として聞くことが多いのではないでしょうか?美容用品としては、大きくいえばエイジングケアに効果を発揮します。シミ、しわ、肌荒れなどを抑え、お肌のキメを整える作用があるといわれています。華やかな世界で活躍する芸能人もこのような美容効果を求めて取り入れている人が多いです。サプリメントとして摂取する方法もあれば、美容液など化粧品に含まれており、気軽に試してみることができます。

まだまだ未知の物質、プラセンタ

ここまで良いことばかり紹介してきましたが、注意しなければならないことがあります。それは、プラセンタを注射などで直接摂取した場合です。サプリメントなどでの経口摂取は問題ないのですが、プラセンタを注射してしまうと献血ができなくなってしまいます。プラセンタはまだまだ研究段階のものです。今のところ健康被害があったなどという報告はされていませんが、その安全性はまだ確立されていません。そのため、プラセンタを直接体内に取り入れた人の血液は輸血に使うことができないのです。そのため、献血を考えている人はプラセンタ注射をしないように気をつけましょう。

また、食物アレルギーがある人がいるように、どんなものでも体質が合わないという人はいます。そのため、安全とされているプラセンタですが人によっては摂取すると副作用のようなものが出てしまう人もいるようです。自分の体質と相談して、プラセンタを摂取するようにしましょう。

しかしそうはいってもやはり女性なら誰でもアンチエイジングには興味はありますよね。誰もが悩むお肌の悩みが改善されるのではという期待もあります。まずはサプリメントなどから気軽にためしてみるのもいいかもしれませんね。

医薬食品局血液対策課「ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用者の献血制限について」(外部サイト)

日本胎盤臨床医学会「プラセンタは赤ちゃんからのプレゼント」(外部サイト)

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